ニッケイ新聞 2009年3月31日付け
政府と財界は、上院がベネズエラのメルコスル加盟を承認するため、圧力を強めていると二十九日付けヴァロール紙が報じた。
駐ベネズエラのアントニオ・シモンエス伯大使は、サルネイ上院議長(PMDB=民主運動党)や上程者のジェレサッチ上議(PSDB=民主社会党)とブラジル・ベネズエラ間通商関係の動向について話し合った。
前大統領候補のマノエル・ロザレス氏は、ブラジルの上議一行をベネズエラ視察のため招いた。しかし、同上議は、外交ルートを通じて事情は熟知しており、訪問の必要はないと断った。
同上議は、ベネズエラ加盟による法的問題について討議する日程つくりを始めた。会議にはアモリン外相やルーベンス・バルボーザ元外相やセルジオ・アマラル元外相も出席する。
ベネズエラの政治手法が民主的でないとして、メルコスル加盟にいつも反対の態度を採ってきたPSDBは加盟容認後、条項に従う条件付で政治的ではなく法的調整に入ることになった。