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中西部日伯協会連合会=山県幸雄氏が新会長に=多彩に祝った首都百周年=記念イベントは60以上

ニッケイ新聞 2009年3月27日付け

 ブラジル中西部日伯協会連合会(FEANBRA=Federacao das Associacoes Nipo-Brasileiras do Centro Oeste)は今月八日午後三時から、首都ブラジリアの本部で二〇〇九年度定期総会を開いた。役員改選では二期四年つとめた秋本満敏会長に代わり、アルカジ農村文化協会(ARCAG=アレシャンドレ・デ・グスモン農村文化協会、ブラスランジア)前会長の山県幸雄氏(55)が新会長に就任した。
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 定期総会は連合会傘下の各団体から二十八人の代表(各団体から会長および評議員三人)が出席。議長は上間清和アントニオさん、小笠原正二ロベルトさんが第一書記、安永邦義さんが第二書記をつとめた。
 今年は役員改選が行なわれ、七人の新役員および正副監査役、評議員会メンバーが選出された。役員会は新役員と、各団体の会長七人で構成される。
 新会長に就任したのは、アルカジ農村文化協会の前会長で、過去二十年間同会の会長、副会長を歴任した山県幸雄さん(55)。
 山県さんは宮崎県出身で一九六〇年、六歳で家族と移住。篤農家として支援する全ての団体、前役員会から新たな連合会の舵取りに期待が集まっている。
 〇五年から二期四年間会長を務めた秋本満敏氏はニッケイ新聞の取材に対し、「今後私達は『縁の下の力持ち』として山県新会長及び役員会を支援していきたい」と話した。
 評議員会の議長にはパラカツ日伯文化体育協会(ミナス州)の有村源太郎さん、副議長にアルカジ農村文化協会の山県ジョゼー・ルイスさんが選ばれた。
 なお、同連合会は以下の団体から構成される。アルカジのほか、ブラジリア日伯文化協会(タグアチンガ)、インクラ(INCRA=ブラジリア農村文化娯楽協会、ブラスランジア)日系DF(NIKKEY-DF、連邦区日系文化体育娯楽協会、リアッショ・フンド)、ヴァルジェン・ボニータ日伯文化体育協会、ブラジリア日本語普及協会(AELJB)、パラカツ日伯文化体育協会(ACENP、ミナス州)。
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 昨年六月には皇太子さまご出席のもと、大統領府や連邦議会で記念セレモニーが開かれたブラジリア。日本移民百周年、日伯交流年を記念して、同地でも一年を通じて多くのイベントが実施された。
 写真家三宅世典氏の個展(一月)を皮切りに、十二月に完成した連邦議会の折り紙パネル「ブラジルの夢」まで、その数六十以上。
 来伯芸術家・団体による公演・個展や、東京の富士美術館による記念展示、ブラジル銀行センターでの「日本」展、日伯関係セミナー、大学やショッピングでの日本文化週間、またスポーツ、音楽などその内容は多岐にわたる。
 十一月には伯日議連の提案によりブラジリア日系先駆者・功労者への表彰も行われた。
 記念事業では、パラカツ文協で百周年記念碑、本派本願寺で日本庭園スペースなどを落成。十二月にはリアッショ・フンド地区に「笠戸丸」日本庭園が完成した。
 同会ではさらに、「日伯文化スペース」も資金面でのめどがつき、今年中の完成を目指しているほか、移民百周年とブラジリア入植五十周年の記念誌編纂も進んでいる。
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 ブラジル中西部日伯協会連合会の〇九―一〇年度役員は次の通り。
◎役員会
【会長】=山県幸雄(アルカジ)、【副会長】第一=石切山安男ロベルト(ブラジリア文協)、第二=横山正興パウロ(インクラ)、【書記】第一=大城恵美子アンドレア(ブラジリア)、第二=新保洋海ジェラルド(Vボニータ)、【会計】第一=杉野秀夫エルミニオ(ブラジリア)、第二=上原博(Vボニータ)。
【傘下団体会長代表】アルカジ=佐伯昌治、ブラジリア文協=松永達雄、インクラ=横山正興パウロ、日系DF=梅田寛ワルデマル、Vボニータ文協=上原博、日語普及協会=三分一貴美子、パラカツ文協=高橋隆イヅアルド。
◎監査役会
【正監査役】=大城成夫(ブラジリア)、安永邦義(同)、菅原道子(日語普及協会)。【副監査役】=伊藤博マリオ(Vボニータ)、竹松温井ローザ(ブラジリア)、井上節子ルシアナ(日語普及協会)。
◎評議員会
【議長】=有村源太郎(パラカツ)、【副議長】=山県ジョゼ・ルイス(アルカジ)、ほか各団体より各三人の評議員。