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最高齢の日系二世=具志堅カルメさん死去

ニッケイ新聞 2009年3月25日付け

 ブラジル国内で最高齢の日系二世として本紙で紹介した具志堅金城カルメさんが、二十一日午前三時、腎不全のためサンパウロ州ボツカツ市の自宅で死去した。享年九十九歳。十一月に満百歳の誕生日を控えていた。
 カルメさんは、第一回移民船「笠戸丸」で渡伯した金城大三郎・カメサ夫妻(沖縄県島尻郡南風原町津嘉山出身)の娘として、笠戸丸着伯の翌年、一九〇九年十一月にサントス市で出生。幼い頃に両親と死別し、親戚宅で育った。二六年に結婚。三〇年からボツカツ市に移り、長年農業に従事した。
 沖縄出身の笠戸丸移民の足跡を調査している赤嶺礎乃子さんにより、健在な日系二世としては国内最高齢の可能性が出てきたことから、本紙(〇七年十一月十七日付および〇八年新年号)で紹介した。以後、カルメさん以上の年齢の二世は現れていない。
 通夜に出席した赤嶺さんによれば、腎臓の調子が悪くなるまでは、歩くなど元気に過ごしていた。本紙の取材にも、沖縄民謡の番組やNHKを見ることが楽しみと話していた。
 二十一日に通夜、二十二日に告別式が営まれ、同日午前、ボツカツ市内の墓地に埋葬された。