ニッケイ新聞 2009年3月24日付け
【共同】三月末での解雇を言い渡されている外国人の非正規労働者らが二十一日、大阪のメーンストリート・御堂筋をデモ行進し、「外国人労働者はモノではない」「解雇をやめろ」と訴えた。
参加したのは、大手機械メーカー「クボタ」(大阪市)の日系ブラジル人やペルー人の従業員を中心とした約百人。ブラジルの国旗を掲げながら、日本語やブラジルの公用語のポルトガル語で「解雇反対」とシュプレヒコールを上げた。
クボタをめぐっては、外国人従業員が「偽装請負を指摘されないために有期の契約社員にさせられたのは不当」として、四月以降の従業員としての地位確認を求め、大阪地裁に提訴している。
原告の一人でデモに参加したペルー人のアディエル・ファサービさんは「外国人は新しい仕事を見つけるのが難しい。たとえ三月末に解雇されても、最後まで闘い続ける」と決意を語った。