ニッケイ新聞 2009年3月19日付け
サンパウロ市のショッピング・イグアテミで十二日に起きた女子トイレへの男性侵入事件捜査のため、防犯カメラの映像を警察が解析。ショッピング内で働く店員がトイレに入った直後、隣の個室から覗き、写真まで撮った事件だが、ショッピング側は店員の供述は嘘とする文書を発表。女子店員は薬を飲まなければ眠れない程ショックを受け、店にも行けなくなっている。画像が小さく犯人特定は無理だが、男性は確かに出入りしたと警察。男性が女子トイレに入っても誰も気づかなかったと知れ渡り、安全管理強化となるのか、犯罪が増えるのか。店員の今後は?
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五〇~六〇年代に女性向け高級服を売り出し、ブラジルファッションの水準を高めたとされるスタイリストで、テレビの司会者も務めた下院議員のクロドヴィウ・エルナンデス氏が、十七日十八時五十分に心停止を起こし死亡。議員宿舎で脳血管障害のため倒れていたのが発見されたのが十六日朝。医師の手当てにも拘らず、症状は改善せず、十七日夕方の脳死宣告後、心停止となった。十八日にサンパウロ市で葬儀の後、モルンビーの墓地に埋葬された。七一歳だった。
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十八日付伯字紙によれば、ローンを組んだり、融資を求める人や企業が減っている。銀行の審査基準が厳しくなったことや、貸付金利が高いことも減少の一因とされるが、その一方で、解雇されたらとの不安が、借金を意味する貸し付けへの二の足を踏ませているとも。特に貸し付けが減ったのは、三最低賃金以下の人達のようだが、十五日には、金融危機で解雇された人の七九%が三最低賃金以下との報道もあったところ。クリスマス前には、借金を抱えるのが恐くて一括払いが増えたとの報道もあった。