ニッケイ新聞 2009年3月19日付け
百周年を記念してパラナ州マリンガ市に建設されている日本公園は、五月中旬にイナウグラソンを盛大に行う予定だ。
姉妹都市である兵庫県加古川市からは、一・五メートルほどの石灯籠五基、三重の塔、竹塀、瓦などコンテナ一・五個分の寄贈品があり、「加古の庭」に設置され、特別な風情を醸しているという。その他、桜百二十本、錦鯉も百匹も泳いでおり、日本風情を満喫できるよう着々と工事が進められている。
完成後の運営は、OSCIP(公益民間団体)インスチツート・パルケ・ド・ジャポン・メモリアル・イミン100に任される。
すでに総合体育館は完成し、市役所が運営していくことになっている。同団体が柔道を、一般市民や貧困児童に教えることも検討されている。
今後、残るは劇場だが、資金面の問題があってまだ手がついていない。同団体の向井春雄クラウジオ理事長は「将来的には建て、折り紙、ダンス、盆栽など日本文化を教えたい」との抱負を述べ、「百周年で終わらない、恒久的にブラジル全国に誇れる公園として知られるようにしっかり運営していきたい」と語った。