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「TV取材てんてこ舞い」=さらに注目浴びる蘭展

ニッケイ新聞 2009年3月14日付け

 「朝からテレビが五局も取材にきて、対応にてんてこ舞いです」。サンパウロ蘭協会(川越エウザ会長)が主催する第八十回蘭展が十三日から十五日までサンパウロ市の文協ビルで行われており、中嶋澄男副会長はそう嬉しい悲鳴をあげていた。いつもにもまして注目を浴びている蘭展は、貴賓室で行われている。
 今回みごと大賞に輝いたのは、二十センチ近いピンクの大輪が三つ咲いているカトレア・ラビアッタ。バンデイランテス蘭協会のクラウジオ・カマラ・クーニャさんの作品だ。
 審査員を務めた野口博史さんは、今蘭展の特徴を「こんなに良いバンダがたくさん出品されたのは初めて」と評する。栽培は難しく、種から花が咲くまでに六~七年かかるといわれるバンダ。出品作には大きく成長したものもあり、十年~十五年以上も手塩にかけた成果が一堂に会している。
 その他、リオのテレゾポリスからは珍しいパフィオ種がまとめて出品された。貴賓室奥にはこれまた珍品の白いオンシジウム(通常は黄色)も、入り口右手にはアマゾン原種でサンパウロ市ではほとんど見られないコシェアンテス・アマゾニカの展示もあり、見所が多い蘭展となっている。
 大ホールではいつも通り、即売会も開催中。中嶋副会長は「どうぞ皆さん、気軽に見にて来てください」と呼びかけた。