ニッケイ新聞 2009年3月14日付け
七月に落成式を控える福祉センターの建設募金活動中のサンパウロ日伯援護協会だが、少々てこずっているようだ。
企業・商社、宗教団体、県人会、各地文協など、役員らが地道に訪問しているが、何せこの不況真っ只中、特に企業や商社の反応がかんばしくないと関係者が洩らすのも無理はない。
十一日は各日系団体から相次いで「わずかながらですが」と募金が届けられ、その心意気には温かみが感じられる。
日系団体ならば「お世話になっている」「我々のもの」と意識があるものの、企業や商社にとってはどうか。親しみを感じられなければ、不景気の中で寄付にまで行き着くのは難しい。
まずは、センター建設をきっかけに近い関係をきずくことからだろう。日本語が使えるなど安心できる点をアピールして、企業にも大いに活用してもらいたい。(親)