ニッケイ新聞 2009年3月10日付け
一九五九年四月二十三日にサントス港に入港した「あめりか丸」の「第三十二回同船者会」が四月二十五日午前十時から、リベルダーデの宮城県人会館(Rua Fagundes,152)で開催される。同船がブラジルに到着してから、今年で五十年。発起人代表の坂東博之さんは多くの人の参加を呼びかけている。
今年は移住五十周年に加え、同船でブラジルへ嫁いだコチア青年第一回呼び寄せ花嫁さんの金婚式。同船者会で同時に式典を開催しようと張り切って計画しているという。
花嫁さん十三人を含めた約八百人を乗せた同船は、五十年前の三月二日に神戸港、四日に横浜港を出港。アクレ州キナリー植民地への入植者がベレンで、バイーア州JK植民地への入植者がサルバドールで下船した後、大半がサントス港に降り立った。残りの乗船者は亜国ブエノス・アイレス、パラグアイへと散らばっていった。
同船者会は渡伯五年目に始まり、二十年目以降からは毎年行なっているという。坂東さんは「今年はさらに盛り上げたい」と話し、「予定を空けておいて」と縁の人たちに呼びかけている。
問い合わせは坂東さん(11・3721・9627)まで。