ニッケイ新聞 2009年3月10日付け
先日、道端の移動パステラリアでパステルを食べていると、通りかかった非日系の女性に「ベントーを売っている店が近くにないか」と尋ねられた。知らないなあーと首を振ったついでに「パステルを食べれば」と勧めると「ダイエットしているから揚げ物はダメ。ベントーはお米や野菜が多くてヘルシーだから」だとか。そういえば、日本は「ほっかほっか亭」など出来たての温かい弁当を売る店が多いが、ブラジルにはない。弁当屋で働いた経験のあるデカセギも多いことだし、誰か起業したら成功するのでは!?
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北伯の鳥居は、今のところアマゾナス州都マナウスに一基のみ。現在、エドゥアルド国際空港の玄関に設置されている高さ五メートル、幅六メートルの立派なもの。これは昨年六月、同空港などで日本文化週間が実施された時、同地の日系商工会議所が仮設した。今年初め、西部アマゾン日伯協会に正式に譲渡され、アマゾン入植八十周年を記念して、近日中に同地「いこいのその」の慰霊碑前に移設する予定になっている。大事な八十周年の機に、アマゾンにも鳥居が増えるか?
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デカセギが金融危機で解雇され、住宅ローンが払えなくなった場合はどうなるのか―。朝日新聞は、仕事が見つからなければ自己破産に追い込まれるとの懸念を報じている。永住権の取得を条件に、住宅資金を金融機関が融資し、数年前は派遣社員も簡単にローンを組めたという。マイホームの夢が潰え、帰国するデカセギもいるのだろうが、保証人は誰になっているのだろう…。