ニッケイ新聞 2009年3月7日付け
ルーラ大統領は五日、ワシントンで十四日、オバマ米大統領とラテン・アメリカの要求事項、特にキューバとベネズエラ、ボリビアのことで首脳会談を行うことを発表と六日付けフォーリャ紙が報じた。
ベネズエラと米国の間に不協和音があったことで、大統領はチャベス大統領から仲裁を頼まれた。オバマ大統領が対ベネズエラ関係で修復の意向があると表明したが就任以来、音沙汰がないのでルーラ大統領が動き出したようだ。
ボリビアはモラレス大統領が駐ボリビア米大使と米政府職員を追放し、ブッシュ前大統領がボリビア産繊維の輸入を禁じたことで関係修復に大統領が立ち上がった。
キューバは、アモリン外相がヒラリー国務長官にキューバ関係の見直しを要請した。今度は大統領がさらに一歩進め、対キューバ外交は対カリブ外交であると強調する。
ロンドンで開催されるG20会議準備のためにも、ルーラ大統領は新興国の意見を述べる予定。十七日の会議は中止し、十六日はウオール・ストリート・ジャーナル主催のゼミで講演を行う。