ニッケイ新聞 2009年3月7日付け
サンパウロ州リベイロン・ピーレスの警官や兵士用射撃訓練施設が五日夜、約一〇人の犯罪グループに襲われ、一二丁の小銃と四〇丁のピストル、七万発の弾薬が奪われた。警備体制調査と犯人捜索が進められているが、警察や軍隊の施設が犯罪集団に狙われるという現状自体が大問題では。
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六日付本紙のカップルを崖から突き落とした電撃強盗団は、ここ三カ月位同様の犯罪を繰り返しており、少なくとも三人が面通しと六日付G1サイト。四人の内の一人は前科五犯、もう一人は前科一犯という。二月には、若い人達はきちんとした行動規範を持っておらず、限界を知らないとの記事もあった。人の痛みがわからない、人として超えてはならない一線があることを知らないということの背景には、核家族化や麻薬の浸透など様々な要因があるだろうが、本人や家族にとっても、また社会にとっても悲しいこと。
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USP学生中、高所得家庭出身者が増えたと六日エスタード紙。一部の私立大学では、学費が払えない学生が増えた上、金融危機で入学者が減少し、経営が困難になったとの報道もあったが、USPの場合は、金融危機の影響か、それとも?
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三月に入ってから連日暑さが続くサンパウロ市では、五日までの日中の平均気温が三三度を記録し、平年の二七度を六度も上回った。朝の気温も平年の一八度に対して二二度。六日のパウリスタ大通りMASP前では、折りたたみの椅子やゴザを広げ、水着姿で過ごす姿も。この暑さで、扇風機が売り切れたほか、果物や飲み物が飛ぶように売れているらしい。六日午後サンパウロ市に雨をもたらした前線はあっという間に通過し、週末も暑いとの予報。