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外貨収支=2月黒字で好転兆候=外貨切り崩しで輸出が回復

ニッケイ新聞 2009年3月6日付け

 中央銀行は四日、十月から一月まで四カ月にわたって赤字が続いた外貨収支が、二月に八億四千百万ドルの黒字に転じたと発表したことを五日付けフォーリャ紙が報じた。外貨収支の好転は、二月の貿易収支が二十八億七千百万ドルの黒字となったためらしい。
 国外からの金融投資はまだ赤字であるが、過去数カ月より回復した。二月の外貨流失は二十億三千万ドルで、一月より四三%も減っている。
 金融危機により〇八年十月から一月まで、二百十二億ドルが流失した。しかし、正常化の兆候は見えてきた。クレジットは不足しているが輸出の正常化が始まったのは朗報だという。
 〇九年下半期はドル高騰で輸入は減り、事情が変わると期待している。コモディティ市場も活気を戻しつつある。中銀の外貨切り崩しで、輸出金融も好転。中小輸出業者にはまだ事情は厳しいが、大手は動き出した。
 サンパウロ市証券取引所も外国人投資家の復帰で外貨収支が、五億四千四百万ドルの黒字となったのは〇八年五月以来の出来事。

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