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SBC=強盗に撃たれ、死亡=飯星連邦下議の実弟

ニッケイ新聞 2009年3月3日付け

 飯星ワルテル連邦下議の実弟で、化粧品店「シゼン」社長だった飯星レイナルドさん(44)が二月二十七日午後二時半ごろ、サンベルナルド・ド・カンポ市のイタウー銀行駐車場で強盗に襲われ、亡くなった。
 強盗は一台のバイクに乗った二人組で、一万レアルを口座から出したばかりだったレイナルドさんを狙っていた。後部座席の強盗がピストルを撃ち、それがレイナルドさんの背中から抜け、心臓で止まった。同市立緊急病院に運び込まれたが手遅れだった。
 強盗は金を奪って逃げ、当局の必死の捜索にも関わらず、二日午後三時の時点で逮捕されていない。
 レイナルドさんはマッキンゼー大学を卒業後、「シゼン」経営に従事していた。男三人兄弟で、飯星連邦下議は長男、レイナルドさんは次男、三男がいる。
 二十八日、サンパウロ市の霊友会本部で通夜が、葬儀は午後四時からモルンビー墓地で、カサビサンパウロ市長、ギリェルメ・アフィサンパウロ州労働雇用局長らはじめ、多くの来賓が集まって行われた。
 飯星連邦下議は葬儀に集まった来賓らを前に、感極まった様子で「弟には六カ月前に息子ラファエルが生まれたばかりで、人生で一番いい時期を過ごしていた」と振り返り、「弟に代わり、自分の子供と同じにその息子の面倒を見る」と確約し、参列者の涙を誘った。
 初七日ミサは六日午後七時から、ブラジル霊友会本部(Rua Vergueiro, 3507、メトロ・ビラ・マリアナ駅そば)で行われる予定。