ニッケイ新聞 2009年2月27日付け
インドの石油公団、インジアン・オイルとヒンドゥスタン・ペトローリアン、バラート・ペトローリアンは二十五日、ブラジルでのサトウキビ栽培への投資計画中止を通告したと二十六日付けフォーリャ紙が報じた。
プロジェクトは、インドのエネルギー戦略の一環であった。原因は政府の財政事情による資金制限のようだ。同三公団はブラジルで農地購入または借地し、アルコール生産をすることにより、輸入石油への依存度を減らす計画であった。
また同公団は、ブラジルのRezekエネルギー社株の五〇%を購入する予定で、インド政府は、六億ドルの予算を見積もっていた。しかし、今回の投資計画中止通告で、全ては轟音とともに崩れ落ちた。
今回の計画挫折で、サトウキビ栽培は、過去二収穫期分で百億レアル相当の損失を蒙った。砂糖価格は低迷し、アルコール価格は昏睡状態だ。二〇一五年までのエタノール精製所新規設置は百四十カ所から九十三カ所へ減った。砂糖アルコール企業は、どこも借金で首が回らないでいる。