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IPEA雇用調査=高額所得者が危ない=安全は1・5最低賃金クラス

ニッケイ新聞 2009年2月24日付け

 Ipea(経済活性化研究院)は二十一日、〇九年労働市場の傾向として大手企業に就労する十最低賃金(四千六百五十レアル)以上の高額所得者が、これからの解雇の対象になると発表したことを二十二日付けフォーリャ紙が報じた。
 欧米経済の回復が遅いことで、大手企業による高額所得者の安定雇用は段々難しくなっている。企業はこれから、高額所得者を解雇し、より低額の所得者に入れ替える。
 ブラジル経済が順調に発展した時期に採用された一・六から五最低賃金(七百四十四レアルから二千三百二十五レアル)のクラスも、企業にとって不要と見なされる。
 ブラジルは過去に三回、経済危機を経験した教訓から解雇攻勢から安全圏とされるのは、一・五最低賃金の六百九十七レアルだ。入れ替えの可能性が少ない。
 五から十最低賃金(二千三百二十五レアルから四千六百五十レアル)の技術者も、解雇対象から外され安全圏とされる。

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