ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 大統領と官房長官=選挙違反で野党提訴=竣工式臨席は今まで通り

大統領と官房長官=選挙違反で野党提訴=竣工式臨席は今まで通り

ニッケイ新聞 2009年2月20日付け

 経済活性化計画の略字であったはずのPACをパランケ・アンテシパード・カンパーニャ(選挙法違反の事前運動)ともじり、野党DEM(民主党)が十八日、選挙高等裁判所へ提訴、ルーラ大統領とロウセフ官房長官を選挙法違反で罰するよう要求したと十九日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
 百八十五万レアルの費用をかけて地方自治体の市長を十日、首都に招き社会福祉キャンペーンを打ち上げたのも、官房長官を次期候補と紹介したことで、明らかに選挙目的だとPSDB(民主社会党)も提訴した。
 一方、ルーラ大統領は、大統領と官房長官同伴の旅行が多いのは、PAC工事の竣工式への臨席で、選挙キャンペーンとの野党の提訴は見当違いであると反論。二人での旅行を今後も続けることに全く呵責はないという。脅しなどにひるまないと大統領は、野党へ通告した。