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裏金疑惑裁判=前官房長官他が出廷=証人喚問費が1910万レアル
ニッケイ新聞 2009年2月18日付け
前官房長官のジルセウ被告は十三日、裏金疑惑を裁く最高裁本法廷の出廷人第一号となり、証人の呼び出しを言い渡されたと十六日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。証人喚問は、裁判の引き伸ばしを意図する被告人の要請によるもの。
裁判は長引くほど、有罪判決の可能性が低くなると見られている。しかし、証人の出廷費用千九百十万レアルは、被告人負担となる。証人がブラジルまで来れば、十万七千レアルで済む。
証人の出廷がない場合、滞在するバハマや米国など外国の公証翻訳人による九十一冊の証言翻訳費用を徴収される。証人が国外滞在のまま証人喚問を行うと、非常に煩雑な手続きを経るので時間がかかる。
被告らは、どっちが得かの計算中。最高裁は証人十三人の費用を払うか否か、期限付き返答を被告に求めた。