ニッケイ新聞 2009年2月17日付け
七六年からリオ市のサンバチーム、ベイジャ・フロールでプッシャドール(歌手)を任じる名物男ネギーニョことルイス・アントニオ・フェリシアノ・マルコンデス氏は、大腸がんで手術も受けた身。抗がん剤治療が五月末まで続くため、今年のカーニバル出場が危ぶまれていたが、十五日には本番前最後の公式練習に顔を出し、マイクを持って歌い続けた。「完全ではないが、八二分間は耐え抜く」と言っていたことを知る人の中には涙ぐむ人もいたが、歌える事を心から喜びながら汗までかいて練習を終えたネギ―ニョ氏の顔は満足そのもの。各地で本番前最後の練習や山車の最終調整が行われており、国を挙げての祭りはいよいよ宴たけなわに。
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日本では、睡眠不足や朝食抜きで登校する子供の貧血などが問題になるが、ブラジルは、学校や幼稚園に行く子供用のおやつや、外食の中身への注意が呼びかけられることも多い。栄養バランス抜きでおなかを満たすことだけを考える親が多いため、肥満や糖尿病の問題を持つ子供や集中力を欠く子供も多いという。出産時の臍の緒を切るまでの時間が一分違うと子供の貧血度も違うと言うが、食は健康の基本だ。
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今年の所得税申告は、三月二日から四月三十日の二四時まで。〇八年中の年間所得が一万六四七三・七二レアルを超えた人や、非課税収入が四万レアルを超えた人、企業の共同経営者、十二月三十一日時点の資産が八万レアルを超える人などが対象となる。申告はwww.receita.fazenda.gov.br、または、税務署や郵便局で入手できる書式で郵便局、あるいは、ディスケット付きでブラジル銀行か連邦貯蓄銀行へ。税額が一〇〇レアルを超える場合は分割払いが出来る。