ニッケイ新聞 2009年2月12日付け
元会計理事の使途不明金問題で揺れている長崎県人会(野口圭三会長)だが、「チャンポン祭り」で評判の高い婦人部(宮崎静子部長)が今月七日に解散していたことがニッケイ新聞の取材で分かった。
理事会が大黒柱ならば、縁の下の力持ちといえる婦人会の解散理由を野口会長は、「七〇歳以上の人ばかりで体力的に大変。若い人に譲ろうということ」と説明するが、まだ〃後継者〃は決まっていないという。
「自然にまたできると思う。皆さんには会員として協力してもらうし、実質的には変わらない」と続ける。
宮崎部長によれば、最近では月例会も滞り、県連主催「日本祭り」や「チャンポン祭り」に参加するに留まっていた。 「十年ほど前は二十五、六人いましたが、現在は十四、五人。活動もあまりしていませんでした」。
野口会長からの解散要請も受けたが、「理由は聞きませんでした。十年部長をやって、私も疲れましたから…」と言葉少なだ。
昨年から辞意を伝えていたという宮崎部長だが、後任に適任者がいないこともあって、今回の解散に繋がったようだ。
七日に会館で行ったお別れ会には、十六人が集まり、食事を楽しみながら、歓談を楽しんだ。
なかには、解散を惜しむ部員の声もあったようだが、宮崎部長は、「会員を辞めるわけではないし、お手伝いはします。ただ、婦人部として活動することはもうありません」ときっぱりとした口調で話す。
現在、元会計理事による使途不明金問題で、経営状態が悪化している会に対し、解散にあたり五千レアルを寄付。
〇六年末には、業務用冷蔵庫を婦人部の〃ヘソクリ〃三千レアルをはたいて購入するほどの婦人会だったが、会の運営同様、〃仕切りなおし〃が必要な時期が訪れたのかも知れない。