工業生産激減=財務相は蘇生で強気=構造不況は過渡的現象と
ニッケイ新聞 2009年2月6日付け
工業生産激減のIBGE(ブラジル地理統計院)発表に接したマンテガ財務相は四日、〇九年も不況までは行かないが景況は引き続き悪いことを認めた。不況は日米欧のためにある言葉で、ブラジルは近く蘇生し危機から立ち上がると言明した。
〇九年第1四半期は、〇八年第4四半期と同程度で、前年同期比は悪い。現実として二期連続で景況が悪いと、構造不況という。ブラジルは、財務相が強気発言をしても不況といえる。
「〇九年当初は落ち込んでも、年度末には黒字決算で締める」と財務相は見ている。だから現在、悪くても不況ではないという。経済成長率は政府目標の四%に達しなくても、低迷はしない。
四%はいい加減な数字ではなく、三・五%が確実な数字とした。IMF(国際通貨基金)がいう一・八%は、ブラジルの底力を知らない数字と財務相は見ている。
国民は経済が没落する様子を無為無策で傍観するのではなく、常に挑戦するものであれという。政府は毎週のように景気の下降防止で打開策を打ち出している。
ある者は生産を止め、在庫を売って食いつないでいる。在庫のない者は、蛸のように自分の足を食っている。いずれも生活の知恵だが、ブラジルの消費は衰えることなく供給を求めている。
二月は生産のための投資が必要だ。誰もが、状況は騒ぐほど悪くないことを認識している。政府は税収減には政府ファンドの百四十二億レアルをつぎ込む考えだと財務相が発言。政府ファンドは、豊作の年に凶作のために貯めておいたもの。
一方アナリストは、2四半期連続の落ち込みが、〇九年三月まで尾を引くと見ている。今年第1四半期の経済成長率が、昨年第4四半期のそれより向上すれば、構造不況は解決される。構造不況が定着すると、ことは面倒になる。