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バチスチ亡命容認=伊議会がEU議会へ=政治犯か刑事犯かで審理
ニッケイ新聞 2009年2月5日付け
EU(欧州連合)議会は三日、ケーザル・バチスチ容疑者の亡命審議を受理と四日付けエスタード紙が報じた。同議会は二十七カ国の陪審員からなる事実上のEU裁判所に当たり、イタリア議会の上程を受理したもの。
イタリア政府が同容疑者の身柄引渡しで、EU委員会のブラジル政府への行政介入を要請し、拒否されたことからEU議会へ上程となった。
しかし、EU議会はブラジル政府の対処に対し、意見を述べるだけで判断や決定の権限はない。またEUは身柄引渡しの共通理念がなく、独自判断で違法移民の処分を行っている。
ブラジルは、EU議会の意見から次の手段を講じることになる。最高裁のメンデス長官は三日、最終的な身柄引渡しは、同容疑者が政治犯か刑事犯かにかかるという。その判断は、ブラジル政府の権限だとしている。