ニッケイ新聞 2009年1月31日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)の一月度代表者会議が文協ビル十三、十四会議室で二十九日午後四時から行われた。五月末に改修工事が完成予定の旧神戸移住センターに対し、重量二十六キロのアメジストを贈ることが決議されたほか、与儀会長が「第十二回フェスチバル・ド・ジャポン(日本祭)」が七月十七~十九日に決定したことを発表。「従来のスポンサーの協力を取り付け、ルアネー法も認可されている」と成功に自信のほどを見せた。
会長のあいさつの後、一月の事務局報告、前会議事録の質疑、昨年十二月度の会計報告が行われた。
与儀会長は第十二回フェスチバルの日程ほか、会場が前年と同じイミグランテス会場に決定したことを報告、「スポンサーやバザリスタとも会合したが、全員が今回も参加してくれる予定になっている。ルアネー法の認可も下りており、立派なフェスチバルになると思う」と自信を見せた。
県連が旧神戸移住センターの改修・再整備事業に関する募金運動に協力していることについて、山田康夫副会長(滋賀)から、大口の寄付が相次いでいることが報告され、「三月末まで県連事務局で募金を引き受ける」とし、県人会にさらなる協力を訴えた。
なお、県連執行部は重量二十六キロの紫アメジスト(一万三千レアル)の贈呈計画を明らかにし、五千レアルを県連が負担、残りを各県人会の協力金(約二百レアル)とする提案を行った。
出席者からは、「会で諮る必要がある」「今言われて、今決めるというのは納得できない」との声も上がったが、「販売元の期限や郵送を考えると検討している時間的余裕はない」ことから、一時的に県連が全額を支払い、詳細に関しては検討を続けるという条件付きで承認された。
一九九八年の移民九〇周年祭記念事業として県連が中心となり、サントス市ボケイロン海岸に建立した「日本移民上陸記念像」の移転計画について、与儀会長や役員らが二十一日に移転先である「エミサリオ・スブマリーノ公園」を視察したことを報告。
「(サントス市となっている)管理責任の所在などを書類で契約すべき」との意見を取り入れたうえで、満場一致で承認された。移転時には、記念式典を開く考えだという。
県連が年二回実施する「移民のふるさと巡り」について、長友契蔵副会長(宮崎)がリオ方面に計画している三月の旅行は、「すでに八十人が申し込み、キャンセル待ちの状態」とコロニアに定着した人気ぶりを説明したうえで、「県人会活動に貢献している参加者に対し、代金を割り引くなどの特典を与えてはどうか」との提案がなされ、次回会議の検討事案となった。
司会の園田昭憲副会長(鹿児島)により、定款改正案のポ語訳の進捗状況が報告、杉本教雄副会長(静岡)を委員長とする法務委員会設置が承認された。杉本委員長は、「県人会関係の法律問題などを相談して欲しい」と話した。
なお、〇九年度の予算計画案作成に先立ち、会費を現在の月額百レアルで据え置くことが決議された。