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アラクルース=パルプ世界一へ復活=株主交代で窮地脱出図る

ニッケイ新聞 2009年1月23日付け

 金融危機と為替先物取引の失敗で経営不振が噂されたアラクルース・パルプは二十日、ヴォトランチン製紙と出資率交渉の結果、世界一のパルプ企業へ復活することが決まったと二十一日付けジアリオ・デ・コメルシオ紙が報じた。
 これまでの大株主であったロレンツェン家とサーレス家、ブラーガ家は、保有する二八%全株を二十七億一千万レアルで売却した。
 この取引でヴォトランチンとBNDES(社会開発銀行)が、各々三〇%を保有することになった。二八%を持っていたサフラ銀行は、持ち株比率が縮小した。
 今回の交渉目的は、為替先物取引で生じた二十一億三千万ドルの損失決済にあった。債権銀行十二行は、年利四・六%の九年期限決済で応じることに合意した。

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