ニッケイ新聞 2009年1月22日付け
「百周年で培った『融和』を旗印にやっていきたい」―。聖南西文化体育連盟(UCES、傘下二十二団体)の定期総会が十八日午前、サンミゲル・アルカンジョ文協会館であり、五十二人が出席した。〇九年度の事業計画・予算などが承認され、四年間会長職を務めた森エリオ氏に代わり、新会長にリベイラ沿岸日系団体連合会(FENIVAR、傘下十一団体)会長の山村敏明氏が選ばれた。昨年の百周年事業を合同で行ってきた両連合会が将来的に結束を図る狙いと見られる。山村新会長は、「合併ということは考えていないが、(百周年で)まとまった雰囲気を風化させず、太く強い関係を築いていきたい」と所信を述べた。
森エリオ会長の開会あいさつに続き、大瀧多喜夫氏(オザスコ)が議長に選出された。
議事に先立ち、記念事業として「百周年陸橋」の命名に尽力したヴァルジェン・グランデ文協の飯田エジソン会長から聖南西・リベイラ合同百周年委員会(山村敏明委員長)に、レジストロ市百周年委員会の那須野秀男委員長から山村委員長個人に記念プラッカが贈られ、出席者から拍手が送られた。
所属団体でつくる陸上、野球、文化、教育、サッカー、ゲートボール、相撲、卓球、バレー、太鼓などの各部の代表が事業報告を行い、会計報告もそれぞれ行われた。
連盟全体の〇八年度の会計では、前年度の繰越金(九千八十六レ)に会費収入(一万五千七百五十レ)を加えた二万四千八百三十六レが全体収入として報告。
支出金(二万一千二百三十レ)を引いた三千六百五レが残金として承認された。
〇九年度の予算案では、収入一万五千四百レに対し、支出一万九千二百七十五レであることが報告、承認された。
聖南西・リベイラ合同百周年委員会の会計報告では、十万三百四十八レが支出、残金四百二十九レであることが報告された。
山村委員長は、「両連合が一緒に百周年に取り組み、様々な事業を行った協力関係が無形の財産」と総括した。
続いて、選挙管理委員会の杉浦秀忠委員長(タピライ)により、役員改選が行われ、山村敏明氏を会長、高野信喜(イビウナ)、南満(ピラール・ド・スール)、荒木進(オザスコ)の三氏を副会長とするシャッパが全会一致で承認された。
山村新会長は、「聖南西とリベイラ両地域は地理的、歴史的に関係が深いと認識している。財政的にも厳しいが、両連合会が一緒にやっていければ」とあいさつ、協力を求めた。任期は一年。
森前会長は、「百周年も含め、みんなに教えて貰いながらやってきた。百周年を任期中に太鼓やシルバーバレー、マレットゴルフ部を発足させることができた」と四年間を振り返り、山村新会長にエールを送った。
総会後、出席者らは和やかな雰囲気のなか、同文協婦人部の手作りの料理を楽しみながら、新年会を行った。