ニッケイ新聞 2009年1月22日付け
二世の知人から古文書にふり仮名をふってくれと頼まれ、コピーを受取った。聞けば、日本の親戚を訪問し、家系図の様な古文書があると聞いて写してきたという。
「父親から祖父母の事は聞いていたが、古い先祖の事も知りたかった」との探究心にほだされ、断り切れずコピーを手にした私は歴史に弱い。
人名などは読み辛く、職場の先輩の知恵を借りた後、無知を痛感しつつ歴史的背景裏付け作業をすることとなったが、先祖や歴史を大切にする姿勢は日系人としての誇りにもつながるとも実感。
知人の性格を熟知する娘さんは「お父さんが調べたことは私達にも書き残してね」とさりげなく頼んでいたが、日系人であることを誇りとし、祖先の歴史を残そうとする家族がそこには居た。
こんな人たちがこれからの日系コロニアを支え続けていくのだろうと、心温まった一時。(み)