ニッケイ新聞 2009年1月17日付け
百周年事業「パルケ・ド・ジャポン(日本公園)」建設を行っているマリンガ文化体育協会(ACEMA)の鈴木エドゥアルド会長、佐藤セルジオ・イベント部長が十四日来社し、「マリンガの百周年事業に協力してくれた皆様にありがとうと言いたい」と感謝の言葉を述べた。
昨年六月には皇太子殿下をお迎えし、百周年記念モニュメントの除幕式を行った。殿下のマリンガ訪問は、二十六年ぶりとなった。
「会館そばに植樹された木を見られ『来て良かった』と話されていました」と佐藤さんは、嬉しそうに振り返る。
その後、晩餐会にも出席、ご宿泊になったことから、鈴木会長は、「他の訪問地より長くおられたのでは」と喜びながら、日本公園の進捗状況についても報告した。
同公園の建設は姉妹都市提携を結ぶ兵庫県加古川市の協力のもと、〇五年五月に始まった。八万四千五百十平米の広大な土地に日本庭園、文化センター、総合体育館、観月台やレストラン、ギャラリー、茶室、池と浮島、東屋などを設ける。
「五月二十日に公園、茶室、総合体育館のイナウグラソンを行います」(鈴木会長)。文化センターなど他施設の完成は年末になりそうだという。
公園建設の発案者は、シルヴィオ・バーロス市長。昨年十月の市長選挙で五七%を得票、再選された。「百周年にも協力してくれた。親日家なので心強い」と話し、これからのコロニアとの関係にも期待する。
鈴木会長と佐藤部長は、「百周年が無事終わり、様々な事業が成功したのも関係者の協力のおかげです」と声を合わせ、再度深く頭を下げた。