ニッケイ新聞 2009年1月15日付け
中東和平の仲介に臨んだアモリン外相は十三日、セルソ・ラッフェル氏やルイス・ランプレイア氏などの元外相が世界の火薬庫、中東問題の解決にブラジルの外交能力を疑問視すると批評したことで反論した。
「両元外相始め世界の外交官の多くが、中東問題ではたじろぎ、火中の栗を拾う者はいない。それは自分自身の外交能力に自信がないからだ」と同外相が反発した。
「ブラジルの能力を信じないのは、ブラジル人自身だ。それは、一九五八年にサッカーW杯で優勝する前のこと。それ以来、ブラジル人の劣等感は払拭された。しかし、政治と貿易では、まだ劣等感がある」と叱責。
しかし、アモリン外相がハマスと直接折衝をするかは分からない。ただシリアのアサジ大統領を窓口に、ハマスの真意を探っている。交渉が煮詰まった段階で、外相は国際機関の後押しを要請する考えらしい。