ニッケイ新聞 2009年1月14日付け
沖縄県人会と沖縄文化センターの合併が、三年越しでようやく実現に近づいてきた。新団体という「名」より、事業、組織を共通化し実質的な統合を目指すという「実」をとる決断だった。
県人会での臨時総会当日、センター創立時の関係者たちの表情は明るかった。分離当時のいきさつや、その後の苦労を知る人にとっては、センターの名がこれからも続くことは、何より嬉しいことだったろう。
改正後の定款草案について、当初検討委員会の関係者は提案通りの承認を希望したが、一世会員からの指摘を受け、条件つきでの承認となった。
確かに、今後統合が現実のものになってからが、本当の始まり。事務局業務や財政面での管理など、未知数の部分はなお多い。二月の総会に向けてどれだけ細部を煮詰めることができるか、実のある統合を実現してほしい。 (ま)