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「南かなこ頑張れ!」=サンパウロ市でファンクラブ結成=かなこさん電話で涙声

ニッケイ新聞 2009年1月7日付け

 ロンドリーナ出身の演歌歌手、南かなこさんのファンクラブが去る十一月二十八日夜、サンパウロ市のブラジル静岡県人会会館で結成された。昨年にはデビュー五年で念願の里帰り公演を果たしたかなこさん。結成式には同公演に尽力したABRAC(ブラジル歌謡協会)副会長の久保パウロさん、有江徹二さんを中心に熱烈なファン約百人が集まった。
 名前は「南かなこのファンクラブ」。かなこさんの両親、上野満夫さん、艶子さんはもちろん、JBNTVの西脇ミルトン社長、重田エウゾ、蛯原忠男、井川ルシアさんも訪れ、かなこさんのブラジル公演のDVDを観たり、彼女の歌を歌ったり、CDやTシャツを買ったりするなど賑わった。
 はるばるサンパウロ州ツッパンからは、かなこさんの歌「風枕」ですっかり有名になった五歳の豆歌手、佐久間チエミ・ブルーナちゃんが訪れて熱唱。拍手喝采を浴びた。
 当日は有江さんが日本にいるかなこさんと電話で話す時間を決めており、五、六人が彼女と話すことが出来た。かなこさんは、ファンクラブ結成に感謝し、五月に行われたブラジル公演を懐かしみ、涙声でお礼をいった。元気で頑張っているとの事だった。
 ブラジル日本移民百周年を記念して、かなこさんはABRACの招待で、サンパウロ、サンベルナルド・ド・カンポ、ロンドリーナ、カンポ・グランデで華麗な歌謡ショーを披露した。かなこさんの夢とブラジルの日本歌謡ファンの夢が実現したショーであった。
 あの南かなこさんの澄んだ歌声と日本舞踊は大勢の人々の脳裏に、胸に焼き付いていることだろう。嬉しいことに、彼方此方の歌謡ショーやカラオケ・コンクールでかなこさんの歌がめっきり増えた。ブラジルでは南かなこさんのことを我が娘あるいは、孫、妹と思っている人もいるのではないだろうか。
 かなこさんがより以上、大きく羽ばたく様に応援しようとファンクラブが誕生した。生まれ故郷ブラジルでの「南かなこさん頑張れ!」との声援はますます強くなっている。(金子国栄さん通信)