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知的所有権=特許権は誰のものか=企業や投資家と発明者が対立

ニッケイ新聞 2008年12月27日付け

 研究者や発明者は個人名義で特許権所有を望んでいるが、ブラジルの企業や投資家は研究開発のパートナーとして個人ではなく法人を望んでおり、科学発展を疎外する原因になっているとの声が上がっていると二十六日付けフォーリャ紙が報じた。
 例えばブタンタン研究所は、二〇〇一年以来、アントニオ・カマルゴ教授の指導で毒蛇に関する特許十三件を申請しているが、国内・国際認定機関の一つとして承認の検討をしていない。
 ブラジルの特許法は一九九六年に制定され、二〇〇四年に技術改革法として、科学研究や発明を容易にする目的で一部更新された。
 科学者は、特許権横領だと非難している。協力者であっても、知的所有権は発案者にある。特許権を虚仮にされた科学者は、他にも多数いる。
 ただし、企業側からすると発明者の死亡や離婚で特許料が左右される状況を嫌っており、一筋縄では解決できないようだ。

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