ニッケイ新聞 2008年12月24日付け
今日から年明けまで休みに入る日系団体もあり、百周年もひとまず終了という雰囲気が漂う。
この一年、本当にいろいろな場所で記念の行事が行なわれた。サンボードロモやローランジアだけではなく、それぞれの町の人達に、それぞれの思い出が残ったはずだ。
そしてまた、後世へと残る記念のものもたくさん作られた。日本庭園・公園、記念碑、モニュメント、鳥居――数えあげればきりがない。
祭やものだけではない。日本との人的・文化的な交流、地域日系団体の結束、ブラジル社会への浸透など、この一年間で様々な可能性が生まれた。これを来年以降どうつなげ、育てていくかが問われている。建築物も同じ。作るより、維持する方が難しいのだから。
百周年が〃お祭騒ぎ〃だったのか、皆が言うように「新たな百年の始まり」になったのか。後世の評価は、これからにかかっている。 (ま)