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東西南北

ニッケイ新聞 2008年12月19日付け

 十六~十八日のニュースで目を引くのは、ミナス州の水害。急な増水で慌てて逃げ出した人が多いが、川幅が広がり、山肌が一気に崩れる様子や、濁流に流された橋などがテレビにも流れた。十六日、十七日に六人の死者発生、十八日朝の時点で二万六九四五人が避難所生活、三九市が警戒体制を敷き、十五万人に被害などの情報はG1サイト。カラチンガ市では三年前から市内を流れる川をケーブルテレビで監視し、危険水位に達したらサイレンを鳴らすというが、八割以上冠水の市もあり、四月までは気が許せない日々が続く。
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 サンパウロ市モルンビーでのマドンナのショーは十八、二十、二十一の三日。市外から来る人は三万九〇〇〇人、経済効果は二三四〇万レアルとの計算もされているが、一週間も前にレシフェから来たという人や雨の中何日も列を作って待つ人、妊娠中にもかかわらず刺青をしに走った人など、多くのファンの熱意には脱帽。会場付近は交通規制が行われ、セントロのラーモス・デ・アゼベード広場からは特別バスも運行されている。
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 サンパウロ市パウリスタ大通りでの大晦日のショーのための舞台設営が十八日から始まった。夜八時開演で、出演者はダニエル、ババード・ノヴォ、スカンクの他、エスコーラ・デ・サンバのヴァイ・ヴァイも参加と発表され、地下鉄やバスも時間を延長して運行される。サンパウロ市観光局では観光客一〇万人を含む二三〇万人の人出を見込んでいる。
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 コンピューターの中央制御システムの問題で十五日から止まっていた連邦警察のパスポート発行業務が、十八日にやっと回復。パスポートの申請も受領も出来ず、気を揉んでいた人が多かった。