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ブラジル龍馬会=第1回「龍馬の森」植樹会=来年から本格的な活動へ

ニッケイ新聞 2008年12月18日付け

 「鳴かぬならみんなで鳴かそうホトトギス」―今年六月に発足したブラジル龍馬会(谷広海会長)による「第一回龍馬の森植樹会」が十日に行われ、戦国時代の三武将を表した詠史句を〃龍馬風〃に詠み表し、「龍馬のような人材を育てるための教育を」と、来年度からの本格的な活動に向け一致団結した。
 同日午前九時にリベルダーデに集合した約三十人は、チエテ・エコロジー公園へバスで出発。ブラジル・ニッポン移住者協会(小山昭朗会長)とオイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)の協力を得て、百周年と同会発足を記念した「龍馬の森」作りを行った。
 五種類の苗を約百本植えた後、同園内でシュラスコをしながら懇談のひと時を持った。
 参加した山岸雅子さん(静岡)は、「行き詰まっても必ずどこかに出口を見つけ解決してゆこうとする龍馬の強さに感銘を受けた。それに習って、今、環境問題が深刻だけど、元の地球に戻してあげられるように小さな事でもやらなきゃね」と参加のきっかけを話した。
 植樹後にブラジル日本語センターで行われた龍馬に関するDVD鑑賞会には約十人が参加。その後、「ブラジルのチラデンテスとも言える龍馬をコロニア人の次世代に伝え、龍馬のような人材を輩出してゆけるように教育に力を入れていくべき」などと活発な意見交換がされ解散となった。
 谷会長は、「龍馬は利益のためでなく、世のため人のために海援隊を結成した。それに習って、日系団体が人手が足りないときやイベントをするときなど、何でも出来ることをお手伝いしていきたい」と具体的な活動内容を話していた。
 なお、鑑賞後に予定されていた世話人選出は、人数不足のために来年の会合まで延期となった。