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画家・若林和男さん=百周年締めくくる個展=9日から

ニッケイ新聞 2008年12月5日付け

 画家の若林和男さん(77、兵庫県神戸市出身)が、パーチオ・イジエノーポリス・ショッピング(Av.Higienopolis,618)のギャラリーで九日から十五日まで、移民百周年記念個展「Wakabayashi・2008」を開催する。
 若林さんは、混合技法を使い、アクリル絵の具や紙、ボンドなどでキャンバス上に独自の世界を表現。鶴、かんざし、かぶき、まりなど日本のモチーフを使っている。今回の個展では、昨年と今年に描いた作品を中心に二十五点が展示される。
 一九六一年に渡伯し六七年に帰化した若林さんは、西洋の抽象画から日本人のアイデンティティを全面に出す作品へと次第に転換。「自分は日本人であると再確認した」のがきっかけだったという。
 「口で説明するのは難しい、絵という一つの言葉で表現している自分の世界を感じて欲しい」と来場を呼びかけている。
 九日午後七時から開会式。十日から十五日までは午前十時から午後十時まで。問い合わせは、11・3823・2828又は、サイト(www.espacoarte.com.br)まで。