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 山田勇次ジャナウーバ市長は、稲盛哲学のポ語の本を300冊購入して、市職員を中心に配布し、その考え方を市運営に広く役立たせるという試みを始めているという。日本では6月21日にテレビ番組『海を越えた侍たち(藤岡弘、がブラジルで見つけた日本人の心)』で、藤岡さんが話を聞きながら「日本の武士道がここで生きている」と心底感心する様子が放送された。番組では「日本でも自分の住む場所の市長を知らない人がいっぱいいるのに、ジャナウーバ市で道端を行く市民に尋ねたら全員が知っていた」との驚きのナレーション。長男ジュンさんは「市長の任期を終える時には、今とは『まったく別の市役所』になっているのは間違いない」と語った。
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 盛和塾GEF合同例会でグランジャ・スマレーを経営する伊藤悟さん(78、広島)に話を聞くと「入塾3年だが目からウロコ、すごく学ぶこと多い。このやり方なら損しないと確信する」と何度も頷いた。思えばバストスだけでサンパウロ州消費量の5割を生産している。それに加え、200万羽養鶏をするこの伊藤さんや、スザノ福博村の井野一彦さんらもおり、サンパウロ州鶏卵生産の相当部分を日系農家が支えている計算になる。農業界で日系人の存在が薄くなったと言われるが、養鶏業界においてはまだまだ健在だ。
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 宮崎県人会前会長の谷広海さん一周忌が7日、サンパウロ市西本願寺で行なわれ、100人以上が参列に駆けつけ、故人の人望の厚さと親交の広さを伺わせた。谷さんが意気込んでいた同県人会65周年事業の式典や夜神楽公演は大成功に終わり、初代世話人だった盛和塾のGEF合同例会でも貢献が称えられた。息子アキラさんは「父は『コロニアのために』を口癖のように言っていた」とか。