ニッケイ新聞 2008年11月22日付け
十六日に行われたブラジル鹿児島県人会の創立九十五周年と県人移民百周年記念式典は、若いスタッフが多いためか明るい印象を受けた。ブラジルから日本へ行った元県費留学生や研修生と、現在ブラジルで研修中の六人が勢ぞろいして式典を支え、同県人会の未来を頼もしく感じた。
県人会の中で唯一、母県から長期研修生を受け入れている同県人会。九十周年の記念事業として五年間の約束で始まり今年が最後だが、今回県知事と園田県人会長の間で、更に五年間、母県から若者を受け入れることが決まった。
未来の県人会やコロニアを考える時、日伯のかけ橋となる人材を育てるべく研修制度は重要だ。
研修制度の延長を決めた同県人会に、負担は大きいだろうが、唯一の存在として五年と言わず今後も続けて欲しい。元研修生たちも同じ気持ちだろう。 (親)