ニッケイ新聞 2008年11月20日付け
サンパウロ市のビンゴ業者が市の厳しい規制を向こうに、ビンゴ営業を再開。半年前は二店だけだったが、十八日現在は六店がサンパウロ市の目抜き通りで堂々と営業、と十九日付エスタード紙が報じた。
これらビンゴ店は、法の目を潜って開店した。再開のトップを切ったのは、テオトニオ・ヴィレラとインテルビンゴ。後者は、カンピーナス市のアマチュア・サッカー・クラブでの新人養成資金カンパの口実で、裁判所に営業許可を申請したもので、裁判所の許可裁決を盾に、サントアマロ区役所の封印を外した。
同様の手口で再開のビンゴ店は、州内各地に十三支店を数える。サンパウロ市に六店、サントアンドレーに三店、サンカエターノは三店の他、もう一店再開予定。グアルーリョスにも一店ある。
ビンゴ店の前には、サッカー・クラブに対する裁判所の許可書がこれ見よがしに貼り出してある。この先輩にならい、モグリのビンゴ店が、裁判所の手続きもせず次々開店する動きがある。モグリの店は巧妙な秘密の入り口を作っており、外からは分かりにくい。
またサンパウロ市の営業許可が不可能なので、ABC地区でスポーツ奨励や教育文化振興、慈善ビンゴなどで裁判所の許可を得て開店した業者もいる。どこも超満員の大盛況だ。交通の便が良い場所は、顧客に喜ばれている。
市法務部は、裁判所許可にサンパウロ市で営業してもよいと書いてないので法的効力を否定する。市条例四七・四一五号では、サンパウロ市内でのビンゴ営業を明確に禁じている。ここ十日で八店を封鎖した市は、告発さえあれば、店を封鎖しに行くという。