ニッケイ新聞 2008年11月18日付け
クリチーバを拠点としたジャズバンド『BIG TIME ORCHESTRA』が、結成三年目にして初のCD/DVDアルバム「BIG TIME」を今月六日に発売した。キーボードを担当している中程リリアンさん(三世)が来社し、報告と今後の意気込みを語った。
中程さんと岩村ルイスさんの二人の日系三世を含む十二人の大型バンド。ジャズの中でもスウィングのリズムを取り入れたネオスウィングを、金管楽器とボーカル、キーボードで軽快に演奏している。普段はバーやレストラン、ライブハウス、フェスタ会場などで公演活動をしているという。
初のアルバム作りに丸一年かけ、「とっても丁寧に作り上げてきました。凄く良く出来上がっています」と中程さんは自信を見せる。また、映像は日本語の字幕つきという力の入れようだ。
中程さんは、祖父母が沖縄県出身で、自身も七年前に半年間沖縄で研修をした。自分のルーツである沖縄で人々の温かさに触れ合い、「人生が変わった」。来年、バンドのメンバーを引き連れて日本で公演したいと意気込んでいる。「日本人の老若男女の人々に私たちの音楽を聞いて欲しい」
同アルバムは、一枚三十レアルで、十九曲とボーナストラック七曲が収録されている。十二月四日にサントスのコリゼウ劇場で発売記念公演が行われる予定。詳細と購入は、サイト(www.bigtime.com.br)、または製作会社ルーカス・ショー(11・5539・7452)へ。