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【出版】ジョルジ・アマードの邦訳最新刊=『丁子と肉桂のガブリエラ』

ニッケイ新聞 2008年11月18日付け

 ブラジルを代表する作家、ジョルジ・アマードの『丁子と肉桂のガブリエラ』(Gabriela Cravo e Canela)が先月末、彩流社から発行された。三千五百円(税抜き)。
 訳者は、尾河直哉さん(58)。早稲田大学講師(ロマンス諸語文学専攻)で著者・訳書多数。
 日本のラテン・アメリカ研究の第一人者である野谷文昭氏は、本の帯に「神話的女性ガブリエラは、その魅力で人々の官能ばかりかアマードの小説世界をも解放した。色彩、音、匂い、笑いとエロスに満ちたカーニバル的世界に足を踏み入れた読者は、たちまちその虜となるに違いない」と推薦文を寄せている。
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■ジョルジ・アマード(1912~2001)は、ブラジル・バイーア州南部イタブーナ市のカカオ農園で生まれる。処女作『カーニバルの国』に次ぐ『カカオ』で認められ、国民作家としての地位を占め、常にノーベル賞候補になる。主な著書に『果てなき大地』、『砂の戦士たち』等。邦訳書も多い。