ニッケイ新聞 2008年11月18日付け
沖縄歌舞劇団「美(ちゅら)」のブラジル五都市公演が二十一日から始まるのにあたり、県人会の実行委員会(宮城調智委員長)関係者が案内のため本紙を訪れた。
日本国文化庁が助成、百周年を記念して行なわれる同公演。琉球舞踊玉城流の最大会派、玉扇会の女性舞踊家とエイサー団体「レキオス」から三十一人が来伯、「燃える島・沖縄」をテーマに琉球王朝の歴史ロマンとそこに暮らす人々の姿を踊りと太鼓、歌で描く。
「皆さんに喜んでもらえるよう頑張っていますからよろしく伝えてほしいと連絡をもらっています」と話すのは、実行委員の城間和枝さん(玉扇会ブラジル支部城間和枝道場師範)。島袋安雄さんも「百周年の最後を飾る舞台。この機会を逃さず、一人でも多くの人に足を運んでほしい」と呼びかける。
宮城委員長は、「これだけの踊り手たちが来るのだから、確かに立派な公演ができると信じています」と期待を表した。
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公演は文協(サンパウロ市、二十一日)、県人会(同、二十二日)、サントス(二十六日)、アララクアラ(二十九、三十日)、プ・プルデンテ(十二月二日)、マリンガ(五、六日)の八回。
サンパウロ市公演はいずれも二十レアル。文協はまだ席に余裕があり、当日券も販売する予定。県人会は前売り券の売れ行き次第で当日券販売を決める。
他都市での公演についての問合わせは県人会(11・3106・8823)まで。