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さとうきび=天敵駆除に生物兵器=ネマトーザでビクード退治

ニッケイ新聞 2008年11月15日付け

 サンパウロ州農務局の生物研究所は十一日、カンピーナス農事試験場で二〇〇九年からサトウキビを荒らす害虫駆除のため、体長一ミリ程のネマトーザ(蛆)を育成と発表したことを十二日付けヴァロール紙が報じた。
 実験は五年前、サトウキビの天敵ビクードを退治するために始められた。これからは、ネマトーザの工業生産を大規模に始める。
 カンピーナス農事試験場に三十三個の実験場を設え、その中から一個が初期の目的を達成し効果を上げたので選ばれた。実験は最終段階にあり一月、正式にネマトーザ優良種が引き渡される。
 これまでは化学薬品で害虫退治を行ったが、これからは生物兵器で退治する。学名はネマトーザ科のヘテロラビジッテ。ネマトーザの腸に殺虫バクテリアを装填し、害虫に食べさせる。