ニッケイ新聞 2008年11月14日付け
ブラジル古武道連盟と二天古武道研究所(岸川ジョージ主宰)共催による第七回全伯古武道大会が去る十月十一、十二の両日、リオ市ウルカ地区の道場で開催された。
今回は団体戦が行なわれ、全伯各地から約二百五十人が出場。チームごとに分かれて剣術、居合、杖術ほか、薙刀などの古武道の試合に挑んだ。
子供も多く、皆熱心に参加した。岸川主宰は「十五年前に研究所を設立した時は生徒のほとんどが大人でしたが、現在では五歳以上の子供たちがたくさん習っており、大変嬉しく思います」と喜んだ。
大会ではまた二天一流小刀勢法、宮本武蔵のスタイルで小さな刀を使う技術や、岸川主宰による鎖鎌のデモンストレーションなども披露された。
大会終了後には、二天古武道研究所による百周年記念行事の最後を飾るデモンストレーション。
これまでに、サントスで「侍の精神の到来」、サンパウロ・移民記念館での「侍の日」のほか、リベイロン・プレットへ訪問、再びサンパウロで「侍の叫び」など記念の行事を行なってきた同研究所。最後はポン・デ・アスーカルを背にした砂浜で侍のバトルを行ない、百周年記念行事の幕を閉じた。
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同研究所では今月十三日から十六日まで、アルゼンチンとチリで第二回南米古武道大会を開催する。ブラジルほかペルー、ウルグアイからも生徒が参加する見込みだ。さらに来年には、東京から剣道・剣術関係者が来伯することも予定されている。