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金融危機=官庁に危機感なし=流通量枯渇どこ吹く風

ニッケイ新聞 2008年11月13日付け

 金融危機ゼミに出席した鉄鋼メーカーのジョルジェ・ジェルダウ氏は十一日、「政府の関係機関は金融危機どこ吹く風の体で、流通量確保のため貯蓄を奨励する努力は皆無である」と非難したことを十二日付けフォーリャ紙が報じた。
 「企業は流通量枯渇の中を、企業経営に心血を注いでいる。減速経済の克服は、政府の姿勢是正から行う必要がある」と同氏は訴えた。続いてマガジネ・ルイザのトラジャノ社長が「政府には生産奨励も雇用創出の努力もない。政府は労組に守られ改革もしないし、意欲もない」と非難。
 メルカダンテ上議(PT=労働者党)は「金融危機で数々の問題が露見したが、政府は各問題を国会の議題とするのに苦労している。政策の実施には数々の制限規定があって、一挙手一投足に行かない」とブラジル政治の難しさを弁解した。

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