ニッケイ新聞 2008年11月7日付け
セーラサンパウロ州知事とマンテガ財務相は五日、サンパウロ州立貯蓄銀行(ノッサ・カイシャ)のブラジル銀行への売却価格は、六十四億レアルをベースとすることで合意と六日付けフォーリャ紙が報じた。残るは、ルーラ大統領の裁可待ちのみとなった。
買収が正式に成立すると、ブラジル銀行の資産は四千七百億レアル。まだイタウ・ウニバンコより、千五十億レアル少ない。ブラジル銀行はさらに、サンタカタリナ州立銀行と首都のBRB銀行の買収交渉に入る。
市場関係者の話では、イタウとウニバンコの合併が、ノッサ・カイシャの売却価格を引き上げたという。相場は、総資産三十一億九千八百万レアルの二倍と見ていた。
有利な取引をしたのは、レアル銀行が資産の三倍でサンタンデル銀行へ売却された例がある。金融危機が発生する前だから、時期もよかった。