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「ア・グランデ・ファミリア」が終了=ブラジル社会を映したホームドラマ

 2001年3月の放送開始から14年、ブラジルのテレビ界を代表する長寿番組「ア・グランデ・ファミリア」(TVグローボ局)が11日の放送で13年6カ月に及んだ歴史に幕を閉じた。
 「ア・グランデ・ファミリア」は放送開始当初、1972~75年に放送された同名の人気ホームドラマのリメイクとして話題を呼んだが、いざはじまってみると本家を上回る人気を獲得し、最終的にブラジルを代表するホームドラマにまで成長した。
 このドラマは、ブラジルのリオのある中年一家を話の中心とし、その一家とその隣人とのあいだにおこる人間模様にブラジル社会の一般的な日常を投影したスタイルで人気を得た。
 それを支えたのは、ブラジル屈指の喜劇役者であるマルコ・ナニーニとマリエッタ・セヴェーロが扮する夫婦、リネウとネネーの絶妙なかけあいで、視聴者はそこにブラジルの典型的で理想的な夫婦像を見た。
 そこに加えて、夫婦の娘ベベウ(グータ・ストレッサー)の彼氏(後に夫)役のお調子者、アゴスチーニョ(ペドロ・カルドーゾ)と舅のリネウとの、口八丁手八丁の喧嘩も番組名物の人気シーンだった。
 グローボ局のサイト「G1」は、今回の最終回にちなみ、過去の同ドラマの「思い出の名シーン」をあげている。そこであげられているのは、前述のリネウとアゴスチーニョの喧嘩のほか、ネネーの父役のセウ・フロールが、重要な役であったにもかかわらず、役を演じていたロジェリオ・カルドーゾの死で役がなくなってしまったこと。ネネーの親友の近所の美容師で恋多き女性のマリウダ(アンドレア・ベルトロン)の数々の男性遍歴、リネウが意識不明の昏睡状態に陥った際のネネーによる愛の独白シーン、ベベウの息子フロリアニーニョの誕生、ネネーが夢にまで見た「音楽界の王(レイ)」、ロベルト・カルロスと知り合いになる(ロベルト自身が本人役で出演)ことなどもあげられている。
 最終回となった11日の放送では、老舗番組の終わりということで、トニー・ラモス、グロリア・ピーレス、ラーザロ・ラモス、アレッシャンドレ・ボルジェスといった、ブラジルを代表する俳優、女優が次々とゲスト出演し、番組の終焉に花を添えた。(11日付G1サイトより)