ニッケイ新聞 2008年10月28日付け
PT(労働者党)は二十六日、今回の地方選ではサンパウロ市とサルバドールで敗退し、「絶好調のルーラ人気の波に乗れなかったこと、計画失敗のときの第二案がなかったことが遺憾である」と、ロウセフ官房長官が反省の意を表明と二十七日付けヴァロール紙が報じた。
PT党員にとってルーラ大統領は、神話か教祖になっていたようだ。また連立党のPMDB(民主運動党)の躍進も、PTの予想外であった。好々爺と思っていた党が、何時の間にか若返っていた。
PMDBが予想以上に成長すれば、柱の一本だけが高いので建物にならない。問題が生じることは明白だ。PTは二〇一〇年、分裂し連立が困難になる恐れがある。
PTは、セーラサンパウロ州知事がネーベス知事を二〇一四年へ先送りすることで合意したと見ている。これまでのようなPSDB(民主社会党)の内紛はないと予想している。