ニッケイ新聞 2008年10月23日付け
レジストロ市のKKKKサロンで十一日午後七時から、国際的に有名な造形作家・豊田豊さんと、豊田さんによる同市の七つの記念モニュメント製作に右腕として携わったジェフェルソン・フェホンさんの展示会「想像の空間」のイナウグラソンが行われた。
この展示会は同地在住のクリスチーナ・ヒロタさん、ニウトン・ジョゼ・ヒロタ・ダ・シルヴァさん夫妻の長年の夢で、二人の尽力により実現した。大勢の来賓に混じって、サンパウロから豊田さんの友人、金子謙一、マリコ夫妻、鈴木章子さんも駆けつけた。
展示会について豊田さんは「この日本移民百周年の記念すべき年に、レジストロの町に七つのモニュメントを設置することが出来ました。百周年の年の締めくくりとして、皆様に恩返しのつもりで、この展示会を開催しました」と語った。
さらにフェホンさんを「私の右腕」と紹介し、彼がレジストロ滞在中に撮った八百枚の写真の中から二十枚を選んで展示したと説明した。
豊田さんは「『空間』がテーマですが、一九七〇年代、八〇年代、九〇年代、二〇〇〇年代の作品が展示されてあります。その年代を追って作品の変化を見て頂きたいと思います」と展示会の主旨を語った。
「今年は、日本移民百周年で私の作品は日本をはじめ、あちこちの展示会に貸し出しております。ようやくこれだけの作品を集めレジストロでこの展示会を開催する事が出来て喜んでおります」。
同展示会は二十五日まで開催される。開催時間は午前九時から午後六時。入場無料。連絡先は電話=13・3821・7450、または3822・3088、9744・0413)まで。(金子国栄さん通信)