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外国人との共生に関心=元銚子市長・野平氏来伯

ニッケイ新聞 2008年10月23日付け

 元千葉県銚子市長の野平匡邦さん(61、同成田市出身)が、従兄弟でサンパウロ市在住、貿易コンサルタントASTORIA社の広川真一社長に伴われて二十一日に来社した。
 野平さんは岡山県副知事(九七年)、〇二年から四年間は銚子市長などを歴任した。その後、司法研修生として研鑚に励み、来年一月から弁護士になる前に、サンパウロ市へ見聞を広めに来た。
 人口の一六%を外国人が占める群馬県大泉町の話題で、伯商品を対日輸出する広川さんは「東洋街には日本文化好きのブラジル人がたくさん集まるようになった。〃日本のリベルダーデ〃大泉町にもブラジル文化を求めて日本人が殺到する日が来るのでは」と予測する。
 「リベルダーデがコミュニティ客だけでなく、一般客を受け入れるインフラを整えたように、大泉のブラジル人商店も準備をするべき時期にある」とのべた。
 一方、野平さんは「私は地方行政が専門。大泉町がどう外国人を処遇しているか興味がある。市長をしていた時も外国人住民のことが非常に気にかかっていた。日本の将来を考えた時、外国人住民と信頼関係を築く必要がある。この機会にブラジルの現状をよく見たい」と語った。
 十七日に来伯、サンパウロ市周辺、イグアスの滝、リオを回り、二十五日に帰路につく。