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露ベネズエラ=ラ米とロシアが接近=不気味に変化する勢力図

ニッケイ新聞 2008年10月11日付け

 ベネズエラのチャベス大統領は九月二十一日、米国のラテン・アメリカ内政干渉を抑えるため、ロシアとの協調を進める意向をロシアTV放送の「ヴェスティ二四」で表明と九月二十二日付けヴァロール紙が報じた。
 チャベス大統領は二十二日、グルジア侵攻に対するロシア軍への理解を得るため、特使としてキューバや中国、フランス、ポルトガル歴訪の旅に出た。特にラテン・アメリカの対ロ圏構築でベネズエラとキューバが音頭を取るらしい。
 ロシア海軍は二十一日、原子力巡洋艦「ピョートル大帝」と艦艇三艘を十一月までにベネズエラへ配置と発表。冷戦終焉後、ロシアの艦隊移動は初めて。グルジア侵攻の際、米艦隊が人道支援と称して出動したことへの返礼という。
 南オセチアへの米軍事支援は、ロシアを刺激したらしい。プーチン首相は、北京オリンピックの開会式だけ見て急遽帰国。ロシアとラテン・アメリカの間で不気味な動きがあるようだ。